北海道 物産展の相次ぐ中止による在庫を福袋に
土産店の小笠原商店(千歳)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で物産展が中止となっている。
道内の企業で過剰在庫となった商品を詰め合わせた福袋をインターネットで販売し、3月27日の発売から4月7日までで約7千袋を売り上げるなど、人気を集めている。
「北海道ふっこう『復袋』」
「楽天市場」の「北海道お土産探検隊」にて、送料無料で販売されている。
冷蔵、冷凍、常温に分かれ、それぞれ5千円~10万円まで5種類ずつの福袋が用意された。
「楽天市場」の「北海道お土産探検隊」にて、送料無料で販売されている。
冷蔵、冷凍、常温に分かれ、それぞれ5千円~10万円まで5種類ずつの福袋が用意された。
北海道知事「羽田空港で止めて」
北海道では、道内に来る人に対し、道は不要不急の外出を2週間控えるよう、新千歳空港など道内の空港や駅でチラシを配布するなどして注意喚起を行っている。
しかし、道内では東京滞在歴のある感染者が8日に2人確認。
9日は発熱などの症状が出た後に東京から帰省した事例も判明した。
北海道ではこのような新型コロナウイルスの2波を受け臨時記者会見を開いた。
「熱がある人が自覚症状があるなかで、飛行機で来て確認される状況がある」などと述べ、体調不良の人の移動により感染が広がる恐れを強調し、緊急事態宣言の対象地域から地方への移動自粛について、注意喚起を徹底するよう赤羽一嘉国土交通相らに要請した。
要請書では、7都府県にある空港や駅などでの注意喚起に加え、熱やせきがある人に公共交通機関の利用を控えるよう注意喚起の徹底を求めている。
鈴木知事は「知事として、できることには限界がある。新千歳空港で周知徹底するが、羽田空港で止めていただかないと機能しない。入り口で対策が取られなければ実効性はない」などと強い危機感を示した。
通常であれば北海道への旅行が人気のこの時期。
食の宝庫としてだけでなく観光スポットも多い北海道では、観光客向けの企業も多い。
旅行の自粛に加え、物産展の中止ともなれば企業側の痛手は大きい。
そんな中での小笠原商店のような取り組みが、旅行や物産展を楽しみにしていた人にとって家でも味わえる北海道として喜ばれている。
売りたい側・買いたい側双方に嬉しい取り組みを考え、消費者側も自宅で出来る支援としECサイトを最大限に利用してほしい。
自粛中でも出来る楽しみを作りながら、日本全体で新型コロナウイルスの危機に立ち向かいたい。