あなたの持っているマスクは日本製?中国製マスクや検査キット、欧州各国が使用拒否
マスク外交
2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、2020年4月14日現在、世界の患者数は約184万人、死亡者数は約11万人を数えており、世界中で患者数が増加しつつあります。
その新型コロナウイルスの発生地である中国に対し、世界から厳しい目が注がれ出しました。
そこで中国共産党政権が失った信頼を回復するために行なったのが“マスク外交”です。
中国の企業は先月から4月4日にかけ約1570億円相当の感染対策物資を輸出し、マスクだけでも約1190億円の輸出収入をあげました。
マスクは新型コロナ危機後の中国のヒット商品となっています。
しかし、欧州諸国が緊急購入した中国製の検査キットや医療用マスクが基準を満たしてし、回収・中国への返品などが相次いでいます。
中国製マスクの信用が崩れた今、追いつかないマスク普及。
私たちはさらに注意をし、拡散防止に努めて、終息を願うしかないのです。
そもそも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは、最近発見されたコロナウイルスが原因となって生じる感染性呼吸器疾患。
この新型のウイルスおよび疾患は、2019年12月に中国の武漢で発生が始まるまで知られていませんでした。
またコロナウイルスとは、哺乳類の呼吸器系に疾患をもたらす原因となるウイルスの大きな種類のこと。
疾患は一般的な風邪に始まり、症例によっては死亡に至る肺炎を患うこともある。
多くの人の場合、症状は軽症で済むが、ウイルスの種類によっては重篤な病気の原因になり得ます。
この20年のうちに2種類のコロナウイルスが重篤な疾患を世界的に大流行させました。
1つは2003年に中国で初めて発見された重症急性呼吸器症候群(SARS)、2つ目は2012年にサウジアラビアで発生した中東呼吸器症候群(MERS)。
COVID-19という名称は、最近発見されたばかりのコロナウイルスが原因の感染症疾患に対してつけられました。
ウイルスにはいくつか種類があり、コロナウイルスは遺伝情報としてRNAをもつRNAウイルスの一種(一本鎖RNAウイルス)で、粒子の一番外側に「エンベロープ」という脂質からできた二重の膜を持っています。
自分自身で増えることはできないが、粘膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。
ウイルスは粘膜に入り込むことはできるが、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。
物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまうが、物の種類によっては24時間~72時間くらい感染する力をもつと言われています。
手洗いは、たとえ流水だけであったとしても、ウイルスを流すことができるため有効で、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるため、流水だけよりも更に有効。
また、手指消毒用アルコールも同様に脂肪の膜を壊すことによって感染力を失わせることができます。
新型コロナウイルスの症状
米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスの症状として、発熱・咳・息切れ・呼吸困難を挙げています。
中国で確認された5万件を超える症例に基づいてWHOと中国の合同専門家チームが作成した報告書には、さらに多くの症状とその割合が以下のように示されています。
発熱(86.9%)
乾いた咳(67.7%)
倦怠感(38.1%)
痰(33.4%)
息切れ(18.6%)
喉の痛み(13.9%)
頭痛(13.6%)
筋肉や関節の痛み(14.8%)
悪寒(11.4%)
吐き気や嘔吐(5.0%)
鼻づまり(4.8%)
下痢(3.7%)
喀血(0.9%)
結膜充血(0.8%)
潜伏期間
潜伏期間は、1日から12.5日、平均5.4日と言われています。
SARS、MERSと同様に、成人の発病、高年齢者での重症化と死亡が目立つ一方で、小さな子ども(小児)は、感染していても症状がほとんどなく経過するのではと予想されています。
だからと言って安易に考えたり気を抜くのは危険です。
若年層であっても、喘息など呼吸器が弱かったり持病がある場合、呼吸困難につながり重症化や死亡へ繋がってしまうからです。
とはいえ、圧倒的に高齢者の重症化や死亡が多い。
若者は年を重ねた大切な人を感染させないため、自分が感染しないよう心掛ける必要があるのです。
感染拡大防止のために大切なこと
新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染。
原則として空気感染はありません。
最も重要な対策は、咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)と手洗い・アルコール消毒など手指衛生を徹底すること。
手洗いが大切な理由は、ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があるため、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
また、できる限り混雑した場所を避けること、十分な睡眠をとることも重要。
10~30代の若い年齢の方々は、行動範囲が広く、症状に乏しく、自覚することなく周囲の人へ感染を広げてしまう可能性がある。
このまま感染者が増えたら
震災や台風など、これまでにも物資の調達が思うように出来ないことがあったと思います。
今回もトイレットペーパーやマスク、消毒液などでお店を転々とした方が多いと思います。
トイレットペーパーは通常通り買えますし、消毒液も個数制限はありますが購入が出来ます。
しかし未だにマスクは朝から行列に並び購入するなどすべての人がすぐに手に入れられる状況には至っていません。
もし自分の大事な人が新型コロナウイルスに感染したら、トイレットペーパーではなく人工呼吸器が必要となります。
現在の感染率が継続するとしたら、近い将来病院のベッドや人工呼吸器は、必要とする人全員に行き渡らないでしょう。
だから、手を洗い、消毒し、人との距離を開け、接触を避けるようにしなければならないのです。
新型コロナウイルスの感染拡大をゆるやかにするということは、重症者の治療のために、病院のベッドや医師、看護師、医薬品など必要なものが行き渡るようにするということになります。
家族に感染しないよう車中泊をしている医療関係者も多い中、全く気にせず過ごしている人もいます。
自分がかからなければ良いではなく、感染者や重症者・死亡者が多くなると経済的にどのような事が起こりえるか、処置の対象者が増え医療関係者の感染が増えて医療が儘ならなくなったらどうなるか考えてください。
正確な情報を
「テレビに出てる人が言っていた」、「SNSに書いてあった」というだけで、鵜呑みにするのはとても危険です。
過度に心配しパニックになることなく、情報を正しく理解し、自身の感染予防と万が一の際の適切な行動につなげることが、いま最も大切です。
厚生労働省新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安